芳香風蘭無限彩Ⅲ

実生・富貴蘭の専門園 「駿河待庵」 のブログです。 

通販用のサイトは http://surugataian.ocnk.net/ となります。

お問い合わせメールは surugataian@sage.ocn.ne.jp までお願いいたします。

ヤフーオークション出品中の商品はこちらへ!
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/fugaku0713

富貴蘭

現在出品中の「緑宝の縞」について何件か問い合わせが来ています。

ヤフオク上のご質問に関しては回答済みですが、
私の回答をご覧の方が「多重交配」についての質問をされました。

私としては簡単に書いてしまいましたが、なじみのない方には?かと思います。

ブログにも書いた覚えがありますが、もう一度おさらいしておきます。

まずは・・・。

交配により豆葉の縞を作ってやろうと考えます。

当然ですが、豆葉品種と縞品種を交配します。

例えば、玉金剛の白縞を狙って、「玉金剛」*「織姫」としておきましょう。

この交配で出来た木は99%全くの青長葉のフウランです。
織姫柄は出ずに豆葉形状にさえなりません。

これを辛抱して作り込んで花芽を付けてセルフ実生します。

ここまで来ると運がいい場合「玉金剛の白縞」ができます。

運がいいと書いたのは、それほどうまくは事は運ばないからです。

最初の交配木を100本単位で作り込んで種木に使用しても
そこから玉金剛の白縞を産む種木になるのは数本です。

それも上手く豆葉の縞になったとしても、
量ができることは無く、僅か数本しか取れません。
うまくプロトコームが取れればそこからは増殖が可能ですが、
プロトコームの増殖は実生よりも時間と手間がかかります。

それでも種木として数本でも確保できれば大成功です。

ほぼほぼ空振りに終わることがほとんどです。

空振りに終わった木は花時期に「フウラン」として花市場あたりへ直行です。

こういったことを繰り返してきて結果が出ないことに
ほとほと疲れてしまった頃に半ばやけになって
そのF1種木に他の縞品種を交配させてみました。

まあ、なんの縞でも豆葉に出てくれればそれでいいと思いましたので、
縞品種の特定が出来なくなっても仕方ないと考えました。

ただ、それによって縞木には近づいても豆葉の形状からは遠のくことが考えられます。

(交配させて出来た幼苗根は、また花芽が出るまで作り込みます。)

確かに豆葉が出来る数は激減するのですが、
面白い縞が出てくるようにもなってきます。

こうして何回にも交配させて来たものを当園では多重交配させてあると表現しています。

金牡丹交配なんかは何重にも金牡丹を入れてありますが、
いまのところ確実な金牡丹芸になった木は出来ていません。

それでも今年鉢上げした「牡丹錦と金牡丹白縞」の交配種は
なかなかよく出来た特殊な芸になっています。

秋の通販用に残してあるので、またUPします。

簡単ですが、多重交配について書いておきました。

ご質問等ありますれば、お気軽にご一報くださいね。






すっかり朝晩が涼しくなりました。

もうたっぷりと水やりしても平気な気候になりました。

実生苗はもう少し(ほぼ一か月)の間、施肥して管理してください。

そうすることで冬を元気に乗り切れます。

さて、お休みしていた通信販売ですが、そろそろ再開します。

今日から水苔の準備を始めました。

明日から通販用の植え替えなども始めますので、週末頃には数点UPできると思います。

秋の売り物は主に今年の春出し苗になります。

春のボトル出し時に1本植えしてある苗はそのままUPします。

若干苔が汚れてきていて、新しい根も外へ伸びていますが、
春まではそのままの管理がよろしいかと思います。

汚れた苔には夏までの養分がたっぷりと残っていますので、
我慢して植え替えなさらずに置いてください。

それでは今季もよろしくお願いいたします。

あんまり参考になりませんでしょうが、霧吹き・・・です・・・

初心者の方が霧吹きの程度が判らないようなので、撮ってみました。

ぱっパッとやる程度のもんです。

冬越の記事で書いたと思いますが、発泡スチロールへ詰め込む場合は毎朝の霧吹きだけです。
他に水やりはしません。

箱からは出さずに、日中に蓋だけ開けておきます。

夕方に締めて翌朝まで閉じ込めておきます。

実際には箱の外の棚との温度差はたいして変化がないです。

それでも外と比べると皺のより方がだいぶ違いますし、春先の動き出しも早いと思います。

以前は箱を10箱程度用意して管理しましたが、今は本当に成長を早めたい木とどうしても失敗したくない木だけを選別して10鉢程度を1箱へ詰め込むだけにしています。

箱詰めする木は霧吹き後そのままだと通気が悪いので、芯に水気が溜まる場合があります。
その点はよく見てあげて注意していた方が良いかもしれません。

動画で上手く写らなかった派手柄の羅紗豆葉です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

P2250005

殆ど「幽霊」にも見えますが、生きています。

霧吹きのお蔭です。



今季1回目の移植が半分ほど終了しました。

例年300本以上の種を撒いてきましたが、今年はかなり少なくなりました。

移植作業は撮影しても手先部分が見えにくいので、作業後のボトル内だけ撮影してみました。

かなり暖かな冬の始まりですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

寒い地域の方は既に冬越しの準備は万端と思います。

さて、今年から初心者向けに栽培方法について書いてきましたが、
今回は冬越しについてです。

初心者の方は一番難しい部分と考えている方が多いようです。

特に「実生苗」については冬で失敗したという声も多く聞きます。

恐らく一番の原因は水やりだと思います。

実生は極端な水キレを嫌いますので、既存のフウランと同じように管理すると失敗する確率が高くなります。

何年か冬を経験した実生品ならばある程度は持ちます。

一番注意が必要なのが「今春のボトル出し苗」です。

つまり一度も水キレと冬の寒さを経験していない苗です。

経験上「寒さ」については-4度や-5度程度は十分に耐えます。

問題は湿度です。

寒さ+乾燥でやられるケースが多いように思います。

当園ではここ数年は加温管理をしていません。

一番寒い時期で氷点下3度程度にはなります。

それでも苔が乾燥すれば普通に水やりをします。
もちろんたっぷりとやる訳ではないですが、そこそこ苔が湿る程度にはやります。

念のために翌朝の最低気温は確認しておきます。

極端に冷え込む予想が出ていれば見送ったりもします。

いつだったか案外多めに水やりした翌朝に氷点下4度まで下がったことがありましたが、
実際には何のダメージも受けませんでした。

ただ1点!

洋種交配はダメです!!!

これだけは寒さには弱い傾向がありますので、十分ご注意ください。
(※ もちろん洋種の種類にもよると思います)

水やりしたら注意したいのが半日程度かけて水気を飛ばすという作業です。

特別な事をするわけでは無く、温室ならば窓を全開にするだけです。
芯に水たまりなどできないように夕刻までには水気を飛ばします。

当地は幸いにも風が強いので数時間でスッキリします。

また時間があれば、苔の乾燥具合や水やりの程度、水やり後の苔の具合など動画でUPします。

一番確実なのが発砲スチロールへ入れ込むという方法です。

何年か前に「自然と野生ラン」誌に具体的な方法が掲載されていたことがあります。

その方法は鉢から取り出して箱に詰め込んで、一冬蓋も開けないという方法でした。

これでもいいのですが、初心者は失敗する確率が高いので注意が必要です。
十分に慣れた方ならいいと思いますが、案外リスキーです。

春になって蓋を開けたら葉が全部落ちていたという方を何人も知っています。

私がお勧めしているのは、大きめのスチロール箱に鉢のまま入れる方法です。

夕方に密閉して、翌朝蓋を開放します。

開放するのは昼間は気温が上がるためです。

蓋を開けた時にさっと霧吹きしてあげます。

芯に水がたまらない程度です。

雨の日などが気温の変化が少ないので蓋を閉じたままでもOKです。

少し手間ですが、これをやってあげると、真冬でも葉がみずみずしい感じです。

もちろん休眠状態になりますが、春の動き出しが早いと思います。

みずやりは霧吹きだけで、十分です。

冬越しが心配な方は一度試してみてください。

何かご質問等ありましたら、遠慮なくご一報くださいね!!!

↑このページのトップヘ