芳香風蘭無限彩Ⅲ

実生・富貴蘭の専門園 「駿河待庵」 のブログです。 

通販用のサイトは http://surugataian.ocnk.net/ となります。

お問い合わせメールは surugataian@sage.ocn.ne.jp までお願いいたします。

ヤフーオークション出品中の商品はこちらへ!
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/fugaku0713

富貴蘭

先日、専門店の方が来年のカレンダーを持ってきてくれました。

「黄玉聖」がデカデカと掲載されていました。
あれだけ引き伸ばされた写真を見ると凄いですね・・・。

驚いたのが「紅無双の虎」が載っていたことです。
なかなか上手に作りこんでありました。

この品種については、前にも書きましたが、
ダメにしてしまう方があまりにも多かった・・・。

どうにかしてもっと丈夫な品種に改良しようと思い立ち、
大聖海との交配を試作しました。
簡単に書いていますが、10年計画の試作です。

この春鉢上げした品種に「大無双」と「大聖海」の交配種がありますが、
それもその試作品の一部です。

多重交配ということになるので、
様々な個体が出来上がりました。

全体的な傾向として、羅紗が弱いという感じです。
弱いというよりは殆ど無いに等しいくらいかな?

PB170012

それぞれ特徴のある苗を4鉢揃えてみました。

まずは、紅無双の虎タイプ!

PB170017

無双丸の虎タイプ!

PB170022

同タイプですでに縞が少し流れてきている苗も ↓ ↓ ↓

PB170028

あと「青」ながら既に縞だけ出ているタイプなど、いろいろ出ました。

以前の無双丸虎や紅無双の虎と決定的に違うのは、

「大聖海」の柄を引き継いでいる個体は縞が出てくるという部分です。

現状、黄虎でもいずれ縞が出てくるとなると楽しみ倍増です。

まあ、これは「黄玉聖」も同じことが言えますが、
確率的には、1割か2割程度かな?と考えています。

話は変わって・・・

PB170004

↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 「十二単」交配の縞です。

以前にも掲載しました。

なかなか容姿が決まらなかったので、何回か十二単の花粉で戻し交配かけてきました。

ようやくここまで来ましたが、それでも個人的にはイマイチかなと・・・。

どうも本ちゃんのように「シュッとした」というか「凛とした」というか
(表現が下手ですみません・・・)

本来の容姿に決まらないのが若干悔しいですね。

でも数は出来ていないので、まあ希少品ではあります。

この先作りこんでどう変化していくかは、作り方にもよると思いますが、
極力明るめに作って、締まった木に育ててください。

以上、5点ほどが新しいUP品となります。
実際のUPは明日以降になると思います。

今季もそろそろネタが尽きてきましたが、
もう少し頑張って面白い苗が無いか探してみます。

よろしくお付き合いくださいませ。

それではよい週末を!!!

さて、本日も通販の方へ少しだけUPさせていただきますので、
ブログにも掲載しておきます。

PB140008

玉童に大聖海を掛けてみたものですが、あまりいい木はできませんでした。
中でもこの1本だけが綺麗に晴ぜそうな雰囲気ですので、
UPさせていただきます。

まだ春出し半作苗なので陽を採ってません、来年からは採光強めに作れば、
玉聖同様に黄虎冴えてくると思います。

運が良ければ縞も!!!

PB140017

もう1本は、こちらも「大聖海」絡みですが、相手は奄美の豆葉です。
いまはまだ小さい苗ですが、どこかで木に勢いが付けば、
奄美独特の大型な豆葉になります。

虎に出てすでに紺縞が少し見て取れます。
なかなか渋い縞ですが、面白い木になると思います。

PB140023

こちらは、「松の誉」の交配種の縞です。
地味~な柄が親、子にも出ています。

PB140024

PB140025

PB140026

PB140027

殆どが摺り斑のようなチョイ縞ですが、
これだけ親子にそれぞれ出ているのは珍しいです。

個人的には、こういった傾向がいずれは覆輪に大化けするような気がしてなりませんが、
長期スパンで遊びながら作るには面白い木だと思いますが・・・。

「松の誉」は上の木以外にも1本UPしておきますので、
よろしくお願いいたします。



先日、ある業者の方が仕入れに来られました。
品種は何だったか忘れましたが、確か豆葉系でした。

PA240001

↑ ↑ ↑ こういった木を見て・・・

業者さん 「寄せてんのか???」と・・・。

わたくし 「はっ???」「どういう意味ですか???」

PA240002

業者さん 「韓国では株立に見せようと寄せ植えして置いてある」

わたくし 「馬鹿らしい、そんな暇な事しませんよ!」

業者さん 「でもこんな風には子が出ないじゃん・・・」

わたくし 「これが実生苗の特徴です!」

とまあ、そんなやり取りがありました。

これ実はよくある勘違いなのですが、

まあ、実生をやられてみないと判らない部分かもしれません。

ちょうどいいので、ここでおさらいしてみます!!!

実生で種を撒くと、まずプロトコームが発生します。

最初は1個のプロトコームがポツンとできます。

これそのものが「生長点」だと考えてください。

それが養分モリモリの培地に直接植わっている訳ですので、
直に細胞分裂が(かなりのスピードで)進んでいきます。

たった一つの根元からいくつもの子が出てくることになります。

この増え方が既存の木からの子の増え方(見え方)と決定的に違います。

増えた子は徐々に根を張りますから、
もともとの生長点からは子離れしようともしますが、
培養中は案外と仲良くくっついて離れません。

私も外せばそれだけ個体が増えて培養に手間がかかるので、
そのまま1本として培養していきます。

そして春出し時に1株として植えますが、
半作もすれば子は益々離れていことしていきます。

これを(知らない人が)見ると、
あたかも無理無理に寄せ植えしてあるかのように見えるというわけです。

業者さんも実生を扱われるなら、その辺の知識も入れておいてください。

ちなみに写真の木は「舞鶴縞」と「玉聖」です。

通販へもUPしますので、よろしくお願いいたします。




現在出品中の「緑宝の縞」について何件か問い合わせが来ています。

ヤフオク上のご質問に関しては回答済みですが、
私の回答をご覧の方が「多重交配」についての質問をされました。

私としては簡単に書いてしまいましたが、なじみのない方には?かと思います。

ブログにも書いた覚えがありますが、もう一度おさらいしておきます。

まずは・・・。

交配により豆葉の縞を作ってやろうと考えます。

当然ですが、豆葉品種と縞品種を交配します。

例えば、玉金剛の白縞を狙って、「玉金剛」*「織姫」としておきましょう。

この交配で出来た木は99%全くの青長葉のフウランです。
織姫柄は出ずに豆葉形状にさえなりません。

これを辛抱して作り込んで花芽を付けてセルフ実生します。

ここまで来ると運がいい場合「玉金剛の白縞」ができます。

運がいいと書いたのは、それほどうまくは事は運ばないからです。

最初の交配木を100本単位で作り込んで種木に使用しても
そこから玉金剛の白縞を産む種木になるのは数本です。

それも上手く豆葉の縞になったとしても、
量ができることは無く、僅か数本しか取れません。
うまくプロトコームが取れればそこからは増殖が可能ですが、
プロトコームの増殖は実生よりも時間と手間がかかります。

それでも種木として数本でも確保できれば大成功です。

ほぼほぼ空振りに終わることがほとんどです。

空振りに終わった木は花時期に「フウラン」として花市場あたりへ直行です。

こういったことを繰り返してきて結果が出ないことに
ほとほと疲れてしまった頃に半ばやけになって
そのF1種木に他の縞品種を交配させてみました。

まあ、なんの縞でも豆葉に出てくれればそれでいいと思いましたので、
縞品種の特定が出来なくなっても仕方ないと考えました。

ただ、それによって縞木には近づいても豆葉の形状からは遠のくことが考えられます。

(交配させて出来た幼苗根は、また花芽が出るまで作り込みます。)

確かに豆葉が出来る数は激減するのですが、
面白い縞が出てくるようにもなってきます。

こうして何回にも交配させて来たものを当園では多重交配させてあると表現しています。

金牡丹交配なんかは何重にも金牡丹を入れてありますが、
いまのところ確実な金牡丹芸になった木は出来ていません。

それでも今年鉢上げした「牡丹錦と金牡丹白縞」の交配種は
なかなかよく出来た特殊な芸になっています。

秋の通販用に残してあるので、またUPします。

簡単ですが、多重交配について書いておきました。

ご質問等ありますれば、お気軽にご一報くださいね。






すっかり朝晩が涼しくなりました。

もうたっぷりと水やりしても平気な気候になりました。

実生苗はもう少し(ほぼ一か月)の間、施肥して管理してください。

そうすることで冬を元気に乗り切れます。

さて、お休みしていた通信販売ですが、そろそろ再開します。

今日から水苔の準備を始めました。

明日から通販用の植え替えなども始めますので、週末頃には数点UPできると思います。

秋の売り物は主に今年の春出し苗になります。

春のボトル出し時に1本植えしてある苗はそのままUPします。

若干苔が汚れてきていて、新しい根も外へ伸びていますが、
春まではそのままの管理がよろしいかと思います。

汚れた苔には夏までの養分がたっぷりと残っていますので、
我慢して植え替えなさらずに置いてください。

それでは今季もよろしくお願いいたします。

↑このページのトップヘ