芳香風蘭無限彩Ⅲ

実生・富貴蘭の専門園 「駿河待庵」 のブログです。 

通販用のサイトは http://surugataian.ocnk.net/ となります。

お問い合わせメールは surugataian@sage.ocn.ne.jp までお願いいたします。

ヤフーオークション出品中の商品はこちらへ!
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/fugaku0713

実生

先日、ブログをご覧いただいた方から「プロトコームとは何ですか?」とのご質問をいただきました。

判りやすいように写真つきで書いてみます。

風蘭の実生の場合、秋口に種を撒いてちょうど今頃にプロトコームという緑の塊ができてきます。
ひとつの成長点に緑素が出て来たところです。

PB280008

↑ これを「プロトコーム」といいます。

これが更に成長すると ↓

PB280006

(ピンボケですみませんが・・・。)

徐々に葉を形成していきます。
培地の下では根も伸びつつあると思います。


最初の写真で緑色の個体と白っぽい個体があると思いますが、
通常は緑色です。それが正常な状態。

白っぽいのは殆ど幽霊に終わる個体です。
緑素が無いのです。

たまに最初だけすっごく派手な苗で徐々に上柄の縞になっていくこともありますがごくわずかです。

当園では年明け後にこのプロトコームの状態のモノを1個づつピンセットで拾って新しい培地へと移植していきます。

老眼にはとても辛い作業です。

1時間も続けると「どぅわ~」と叫びたくなってきますが、お仕事ですので我慢して2時間くらいは頑張ります。

連続して作業するのはその程度が限界です。

でもここでどれだけ数を拾えるかが勝負になります。

つまり数打ちゃ当たるという事です。

毎年「コレ」と決めた品種は懸命に数を拾います。

空振りに終わることの方が多いのですが、当たりが出ると嬉しいものです。

実生について基本的なご質問も大歓迎です。

いつでも遠慮なくご一報くださいね!

PB210004

今回は芸が出ないかと諦めていましたら、この秋に出てきました!!!

これは少し・・・イヤ・・・だいぶ嬉しいです。

「天の川」と「鶺鴒」の交配種F2です。

鶺鴒の芸は出ていませんが奄美系の大柄の豆葉になっていくと思います。

それに天の川芸が乗ってきてくれました。

虎がもっと綺麗になってきてくれたら申し分ないのですが、この先面白い1本です。

奄美特有の軸が赤黒いので、立ち上がりが白だと微妙に「紫色」に色づいています。
なんとも美しい変化であります。

柄が良く出れば多分ルビー根も期待できるかもしれませんが、現状は?です。

将来世に出たら高い評価が期待出そうな品です。

かなり前の話です。

幽谷錦と織姫を交配させて遊んだことがありました。

出来た苗の98%くらいは青のフウランだったと思います。

中に僅か白縞のほとんど織姫と変わらない縞木ができました。

その1本がコレ ↓ ↓ ↓ です。

PB190014

青でも容姿は幽谷似の個体があったりして、今も種木に確保してあります。

さて、上の木も大人になった頃にセルフしてみましたところ・・・

織姫風白縞なのですが、泥軸泥根の個体が生まれました。

容姿も織姫とは違う雰囲気ですが、まだ作が浅いのでどう変化していくのか不明であります。

PB190018

現状では少し立ち葉気味ですね・・・。

さてこれが大人になる頃にどう評価していただけるか・・・ですが。

新しい品種としての可能性も十分あると思いますが、いかがでしょうか?????

こちらの2本は通販サイトへUPいたしますので、よろしくお願いいたします。

PB170025

培養している時点では覆輪になっていたので(下葉は名残です)お~っと喜んでいました。

「天晴」似にも見えていたので、やっと念願かなったと思っていましたが、徐々に緑素が抜けてきて・・・。

まあどうにかここまで半作は無事に来ましたが、少しばかり派手ですね~。

PB170026

この先どう変化するのか楽しみな木でありますが、冬越しは慎重に!

いちおう通販サイトの方へUPさせていただきます。

PB170015

30年近く掛けて徐々に「金牡丹」の血を濃くして来た実生苗です。

一番最初は「万葉冠」のセルフでしたが、芸の出ていない木に金牡丹白縞を交配し続けてきました。

その都度芸が出ない失敗に終わってきましたが、無芸の木を大事に作り込んで親にして、

そこへまたぞろ金牡丹を交配させて、それでもだめで更に同じことを繰り返して・・・。

まあ気の遠くなるような事ではあります。

今、当園で一番金牡丹に近いと考えている木が上の写真の木です。

この木も金牡丹芸が出ているわけでは無く、ただの縞木です。

鉢上げ当時は白縞だったのですが、徐々に黄縞に変化してきました。

PB170018

PB170019

実生をやられる方にはお宝のような木ですが、これも実生して金牡丹ができる保証は全くありません。

私的にはこれでダメでもまた同じことを繰り返していくだけですが、死ぬまでには叶うでしょうか?

神様しか知りえないことですね・・・。

↑このページのトップヘ