芳香風蘭無限彩Ⅲ

実生・富貴蘭の専門園 「駿河待庵」 のブログです。 

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実生

先日掲載した「牡丹錦*金牡丹白縞」の交配種ですが、

山のように「青苗」ができています。

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殆どは培養中に処分しましたが、何となく根の綺麗なものや、
縞が出そうな個体だけ残して観察しています。

ちょうどひと夏越えて縞が良くなりそうな個体がありました。

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植え替えてみましたが、根は泥根でした。

立の縞がとても気にいってます。

柄が派手に出るようなら、青からでもルビー根になるかもしれません。

まだそこまで作りこんだ木が無いので確実ではありませんが、

作りこんでみる価値はあるような気がします。

この木も通販サイトへUPさせていただきますので、
よろしくお願いいたします。

先日、ある業者の方が仕入れに来られました。
品種は何だったか忘れましたが、確か豆葉系でした。

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↑ ↑ ↑ こういった木を見て・・・

業者さん 「寄せてんのか???」と・・・。

わたくし 「はっ???」「どういう意味ですか???」

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業者さん 「韓国では株立に見せようと寄せ植えして置いてある」

わたくし 「馬鹿らしい、そんな暇な事しませんよ!」

業者さん 「でもこんな風には子が出ないじゃん・・・」

わたくし 「これが実生苗の特徴です!」

とまあ、そんなやり取りがありました。

これ実はよくある勘違いなのですが、

まあ、実生をやられてみないと判らない部分かもしれません。

ちょうどいいので、ここでおさらいしてみます!!!

実生で種を撒くと、まずプロトコームが発生します。

最初は1個のプロトコームがポツンとできます。

これそのものが「生長点」だと考えてください。

それが養分モリモリの培地に直接植わっている訳ですので、
直に細胞分裂が(かなりのスピードで)進んでいきます。

たった一つの根元からいくつもの子が出てくることになります。

この増え方が既存の木からの子の増え方(見え方)と決定的に違います。

増えた子は徐々に根を張りますから、
もともとの生長点からは子離れしようともしますが、
培養中は案外と仲良くくっついて離れません。

私も外せばそれだけ個体が増えて培養に手間がかかるので、
そのまま1本として培養していきます。

そして春出し時に1株として植えますが、
半作もすれば子は益々離れていことしていきます。

これを(知らない人が)見ると、
あたかも無理無理に寄せ植えしてあるかのように見えるというわけです。

業者さんも実生を扱われるなら、その辺の知識も入れておいてください。

ちなみに写真の木は「舞鶴縞」と「玉聖」です。

通販へもUPしますので、よろしくお願いいたします。




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昨年の秋に掲載した木と同じものですが、こちらは今春のボトル出し苗です。

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この時期は既に止まりそうで、根色もイマイチ冴えませんが、
来年は綺麗に動いてくれると思います。

ただ、金牡丹同様に動いたかと思うとすぐに止まっちゃうのでなかなか気難しい・・・。

春先には柄ももっと綺麗でしたが、半作して落ち着いてきちゃいました。

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私もどうすれば一番上手く作れるかいろいろ試して行きますので、

こちらの品種を入手された方も試行錯誤してみてください。

恐らく「極力暗めに」作ったほうがいいのかもしれません。

数は無いので、今回はとりあえず1本だけUPさせていただきます。

来年には、立ち上がり「金牡丹芸」で出てくるタイプの苗も出せそうです。

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(ボトル越しだと分かり難いですかね・・・。)

青苗の白縞なんかもあったりするのでバリエーションがどんどん増えそうです。

専門店の方からは「仮名」を考えてくれ!と言われているのですが、
なかなかいい名が思い浮かびませんで・・・。

こういったときセンスのある方はいい名を付けるんですけどね~
私的には全くセンス無いので・・・。



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ルビー根の建国殿縞の実生木を2本。

最初に実生したのは、かなり前のことです。

ルビー根の建国殿縞 ⇒ その実生木 ⇒ そのまた実生木

今回の木は「そのまた実生木」となります。

1本はボチボチいい縞が出ています。
今年2作目に入りました。

少しだけ葉傷あり ↓ 葉先の小さな傷です。(念のため)

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もう1本は中斑気味の色気たっぷりな木。
こちらはこの春の鉢上げ苗です。

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羆風の柄がナイスです。
以前に「建国殿S」として販売した芸と同じですが、
なかなかここまで綺麗に出てくる個体は少ない。

いずれも根は泥根です。

なかなかルビーにはなりません。

ただ、先日来園されたお客様が当園で買った同じ実生木がルビー根になったと仰っていまいた。
なかなか珍しいケースだと思いますが、棚が変わって中には出てくることもあるようです。

ひとつ問題なのが、縞も中斑も芸を継続させるのが難しいということ!

私的にもどうしたら一番うまくいくのかと考えますが、
なかなか思い通りには行かないものです。

こちらの2本は通販サイトへUPしますので、よろしくお願いいたします。

現在出品中の「緑宝の縞」について何件か問い合わせが来ています。

ヤフオク上のご質問に関しては回答済みですが、
私の回答をご覧の方が「多重交配」についての質問をされました。

私としては簡単に書いてしまいましたが、なじみのない方には?かと思います。

ブログにも書いた覚えがありますが、もう一度おさらいしておきます。

まずは・・・。

交配により豆葉の縞を作ってやろうと考えます。

当然ですが、豆葉品種と縞品種を交配します。

例えば、玉金剛の白縞を狙って、「玉金剛」*「織姫」としておきましょう。

この交配で出来た木は99%全くの青長葉のフウランです。
織姫柄は出ずに豆葉形状にさえなりません。

これを辛抱して作り込んで花芽を付けてセルフ実生します。

ここまで来ると運がいい場合「玉金剛の白縞」ができます。

運がいいと書いたのは、それほどうまくは事は運ばないからです。

最初の交配木を100本単位で作り込んで種木に使用しても
そこから玉金剛の白縞を産む種木になるのは数本です。

それも上手く豆葉の縞になったとしても、
量ができることは無く、僅か数本しか取れません。
うまくプロトコームが取れればそこからは増殖が可能ですが、
プロトコームの増殖は実生よりも時間と手間がかかります。

それでも種木として数本でも確保できれば大成功です。

ほぼほぼ空振りに終わることがほとんどです。

空振りに終わった木は花時期に「フウラン」として花市場あたりへ直行です。

こういったことを繰り返してきて結果が出ないことに
ほとほと疲れてしまった頃に半ばやけになって
そのF1種木に他の縞品種を交配させてみました。

まあ、なんの縞でも豆葉に出てくれればそれでいいと思いましたので、
縞品種の特定が出来なくなっても仕方ないと考えました。

ただ、それによって縞木には近づいても豆葉の形状からは遠のくことが考えられます。

(交配させて出来た幼苗根は、また花芽が出るまで作り込みます。)

確かに豆葉が出来る数は激減するのですが、
面白い縞が出てくるようにもなってきます。

こうして何回にも交配させて来たものを当園では多重交配させてあると表現しています。

金牡丹交配なんかは何重にも金牡丹を入れてありますが、
いまのところ確実な金牡丹芸になった木は出来ていません。

それでも今年鉢上げした「牡丹錦と金牡丹白縞」の交配種は
なかなかよく出来た特殊な芸になっています。

秋の通販用に残してあるので、またUPします。

簡単ですが、多重交配について書いておきました。

ご質問等ありますれば、お気軽にご一報くださいね。






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