芳香風蘭無限彩Ⅲ

実生・富貴蘭の専門園 「駿河待庵」 のブログです。 

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実生苗の購入時期と5年の辛抱

先日の記事「実生苗の購入時期と5年の辛抱」をご覧いただいた方からお便りがありました!

10年作れば本チャンと区別がつかないととのことだが、なかなか線の細いままで・・・。

とのことでした。

そういった方は少し肥料を増やしてみてください。

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昨日、植え替えながら「これちょうど10年だ!」という木がありました。

「天玉宝」のセルフです。

単体の写真だと判りにくいかもしれませんが、これを実生だと気付く人はまずいません。

私が持っているから「実生だろう」と感じる程度で本チャンとの区別はなかなかつかないはずです。

白虎などは施肥で柄が抜けてしまう場合がありますが、無地の豆葉ならそうとう濃い肥料でも構いません。

どんどん施肥して太らせましょう!

真冬2月にブローカーの方が「韓国帰り」に立ち寄ったことがありました。
仕入れたばかりの韓国実生品をいくつか拝見しましたが、全部の木が元気いっぱいに動いていました。

韓国では真冬でもガンガンと加温して作っているらしいのですが、
流石にそれをそのまま販売するとなると買う側も気を付けなくてなりません。

同じ条件で作れるのなら良いでしょうが、急な環境変化に対応できない場合もあります。

当地は温暖な地域ですが、それでも4月に入らなければ、木は動き出しません。

実生苗を購入する場合は、できるだけ春以降、それもちゃんと動いている木を選びましょう!!!

当園では何作した木かということを、出来る限りお伝えするようにしていますが、
ボトル出し直後の苗は「馴化」していない場合もあるので、最低でも半作してある苗が安全だと思います。

できれば、1作してあればベストです。

1作してあるということは、春にボトル出しして、夏を乗り切り、更に冬を経験している訳ですので、
ここまで来た苗は基本的には作れます。

本当に弱い苗は夏場を乗り切れずに枯れますから、そのあたりも目安になります。

ですから、他の業者さんなどで実生苗を購入する場合は「鉢作りの経過年数」を聞いてみるのは良いことと思います。

後・・・実生苗は徐々に変化していきます。

半作や1作程度では木が固まっていません。まだまだこれから変化が見られます。

ですので、半作や1作の苗を購入された場合は「5年は辛抱」してください。
とはいえまあ目安は初花ですかね・・・。

その辺りまでくれば、芸なり容姿なりはほぼそれで決まりと思います。

既存品種のセルフなどは、本性品と区別がつかなくなるには、更に5年の年月が必要になります。
10年作り込めば、ほぼ本性品と区別がつかなくなります。

そんな訳で実生品と付き合うには気の長い方がよろしいという結論に至ります。





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