芳香風蘭無限彩Ⅲ

実生・富貴蘭の専門園 「駿河待庵」 のブログです。 

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冬越し

かなり暖かな冬の始まりですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

寒い地域の方は既に冬越しの準備は万端と思います。

さて、今年から初心者向けに栽培方法について書いてきましたが、
今回は冬越しについてです。

初心者の方は一番難しい部分と考えている方が多いようです。

特に「実生苗」については冬で失敗したという声も多く聞きます。

恐らく一番の原因は水やりだと思います。

実生は極端な水キレを嫌いますので、既存のフウランと同じように管理すると失敗する確率が高くなります。

何年か冬を経験した実生品ならばある程度は持ちます。

一番注意が必要なのが「今春のボトル出し苗」です。

つまり一度も水キレと冬の寒さを経験していない苗です。

経験上「寒さ」については-4度や-5度程度は十分に耐えます。

問題は湿度です。

寒さ+乾燥でやられるケースが多いように思います。

当園ではここ数年は加温管理をしていません。

一番寒い時期で氷点下3度程度にはなります。

それでも苔が乾燥すれば普通に水やりをします。
もちろんたっぷりとやる訳ではないですが、そこそこ苔が湿る程度にはやります。

念のために翌朝の最低気温は確認しておきます。

極端に冷え込む予想が出ていれば見送ったりもします。

いつだったか案外多めに水やりした翌朝に氷点下4度まで下がったことがありましたが、
実際には何のダメージも受けませんでした。

ただ1点!

洋種交配はダメです!!!

これだけは寒さには弱い傾向がありますので、十分ご注意ください。
(※ もちろん洋種の種類にもよると思います)

水やりしたら注意したいのが半日程度かけて水気を飛ばすという作業です。

特別な事をするわけでは無く、温室ならば窓を全開にするだけです。
芯に水たまりなどできないように夕刻までには水気を飛ばします。

当地は幸いにも風が強いので数時間でスッキリします。

また時間があれば、苔の乾燥具合や水やりの程度、水やり後の苔の具合など動画でUPします。

一番確実なのが発砲スチロールへ入れ込むという方法です。

何年か前に「自然と野生ラン」誌に具体的な方法が掲載されていたことがあります。

その方法は鉢から取り出して箱に詰め込んで、一冬蓋も開けないという方法でした。

これでもいいのですが、初心者は失敗する確率が高いので注意が必要です。
十分に慣れた方ならいいと思いますが、案外リスキーです。

春になって蓋を開けたら葉が全部落ちていたという方を何人も知っています。

私がお勧めしているのは、大きめのスチロール箱に鉢のまま入れる方法です。

夕方に密閉して、翌朝蓋を開放します。

開放するのは昼間は気温が上がるためです。

蓋を開けた時にさっと霧吹きしてあげます。

芯に水がたまらない程度です。

雨の日などが気温の変化が少ないので蓋を閉じたままでもOKです。

少し手間ですが、これをやってあげると、真冬でも葉がみずみずしい感じです。

もちろん休眠状態になりますが、春の動き出しが早いと思います。

みずやりは霧吹きだけで、十分です。

冬越しが心配な方は一度試してみてください。

何かご質問等ありましたら、遠慮なくご一報くださいね!!!

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