風蘭栽培に使う「鉢」については人それぞれのこだわりを感じるところです。

人によってはプラ鉢が一番という方、もちろん素焼き鉢と言われる方、
汚れが目立つので素焼きは嫌いだと言われて楽鉢で揃える方・・・。

それぞれ試行錯誤されたうえで納得してお使いになっているようなので、
それで上手く作れるのであれば、それが一番なのです。

いちおう当園ではすべて素焼き鉢にて作り込んでいます。

以前にも書きましたが、「唐錦」などを上手く作れない方に素焼きのラッパ鉢を勧めたら、
とても上手に作れるようになったと喜ばれました。

素焼きのラッパ鉢の良さを痛感するのが夏場でしょうか。
蒸れが心配な時期ですが、夕刻に水やりしたものが翌朝にはよく乾いてくれています。

ラッパ鉢もいろいろ種類があるようですが、単価が高いものもあるようで、
全てをそれで揃えるとなると案外財布が痛みます。

大事に作りたい品種だけを植え込めばよろしいかと思います。

通常の素焼き鉢の場合ですが、あまり小さいなサイズですと乾燥しすぎる場合が多いようです。
実生苗の場合は冬場の管理などで注意が必要です。

当園ではボトル出し直後の苗を3.5寸サイズの素焼き鉢に
4芽~5芽ほどの苗を寄せ植えにしてあります。
概ね2年間はそのままの状態で作り込みます。

時々、なんで寄せ植えなんだと質問される方もおりますが、
実生の幼苗を作り込む場合は、寄せ植えをして苗同士成長を競わせると、
なかなか良くできる場合が多いようです。

ボトル苗などを購入される場合があるようでしたら、是非とも参考になさってください。