芳香風蘭無限彩Ⅲ

実生・富貴蘭の専門園 「駿河待庵」 のブログです。 

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水苔

家内がインテリア兼消臭剤として使用していた竹炭・・・。

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お役御免という事でもらいうけました。
実は以前から狙っていたのですが・・・。

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竹なんで空洞です。

20センチくらいの長さがあるんで、小分けに切断すれば、風蘭の植え替え(芯)に使えるのではと考えていました。

以前、秋田のG氏のブログでも同じような方法で植えているのを拝見しましたが、
確か割れた竹炭に根をまたがすだけで苔は撒いてなかったように記憶します。

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今回は竹炭に跨がせて、後は周りをミズゴケで撒いてみます。
まあ実生木なんで・・・。

でも今回はあえて乾燥が早い国産水苔を使ってみました。

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お~風蘭が喜んでいるのが表情で判ります!

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調子に乗ってどんどん植え替えてみました。

これなら夏場の蒸れは影響ないと思います。

写真上の縞の木は「曼珠沙華」のセルフから偶然1本だけ出来た縞木です。

もう10年近く鉢作りしていますので、ある程度は渇きにも耐えてくれます。

1~2年の実生苗には辛いかもしれませんので、試される方はそのあたりを考慮してくださいね!

ちなみに・・・ブログに何回か書きましたが、こういった容姿では本花咲きません。

奄美の縞として楽しむか実生に使って縞の曼珠沙華を目指すか・・・といったところです。

ちょうど割れそうな子があったので久しぶりに割ってUPしておきます。

興味のある方はどうぞ!



最近は本当に良質の水苔が少なくなりましたが、まだまだ探すと良い品が手に入るようです。

当園ではもっぱらニュージーランド産の水苔を使用しています。

実生風蘭には保水力が高い水苔の使用をお勧めします。

国産も何回か使いましたが渇きが早いので油断するとカラカラに乾いていたりします。

その点ニュージーランド産は保水力が高く水やり後ある程度安心していられます。

たっぷり水をあげて2,3日家を空けるといったことも可能かと思います。

風蘭の苔の撒き方はそれぞれ個性が出るところですが、
実生品の場合は中に空洞を作らなくても構いません。

それで表面がカラカラになっても中の水苔が水分を補ってくれる場合がありますので、
冬場の管理などには都合がよい場合が多いです。

過去の記事で「テレポスト」などのコンポストを使った例を紹介しましたが、
興味があるようでしたら、そのあたりも参照してださい。

驚くべきことに春出しの苗にその年の秋に花が咲いた例が何例もあります。
実生のサイクルを縮めたい場合には、とても使えるアイテムになります。

余談ですが、私の知り合いに国産の山取水苔をオークション出品している方がいます。

ヤフオクIDは「ra12ta19」という方です。

今年は既に終了してしまったかもしれませんが、この方の水苔はお勧めです。

私も何回か使いましたが、フウランが喜ぶのが判ります。

彼曰く「天然だからミネラル豊富」ということらしいですが、確かにそうかもしれません。

輸入品は消毒してあるみたいですからね・・・。

ただやはり国産山取となると水の渇きはすこぶる早いです。

常に作場に目を配れるようでしたら、こういった苔を使うのもとても良いことと思います。

何故なら乾いて水やり乾いて水やり・・・・この繰り返しの間隔が短くなるからです。
そのことで風蘭は最高に良く作れるようになります。

ですから、作場の風通しというのも重要なポイントになる訳ですが、
幸い当地は知る人ぞ知る強風地域ですので、地の利は効いているようです。

水やりのポイントでは無いですが、風の通りの悪い作場では、扇風機などで
空気の流れを人工的に作り出す工夫も必要になると思います。

余談も入りましたが、書きながら気が付いたので紹介させていただきました。

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