芳香風蘭無限彩Ⅲ

実生・富貴蘭の専門園 「駿河待庵」 のブログです。 

通販用のサイトは http://surugataian.ocnk.net/ となります。

お問い合わせメールは surugataian@sage.ocn.ne.jp までお願いいたします。

ヤフーオークション出品中の商品はこちらへ!
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/fugaku0713

実生フウラン栽培7つのポイント

先日の記事「実生苗の購入時期と5年の辛抱」をご覧いただいた方からお便りがありました!

10年作れば本チャンと区別がつかないととのことだが、なかなか線の細いままで・・・。

とのことでした。

そういった方は少し肥料を増やしてみてください。

P5250015

昨日、植え替えながら「これちょうど10年だ!」という木がありました。

「天玉宝」のセルフです。

単体の写真だと判りにくいかもしれませんが、これを実生だと気付く人はまずいません。

私が持っているから「実生だろう」と感じる程度で本チャンとの区別はなかなかつかないはずです。

白虎などは施肥で柄が抜けてしまう場合がありますが、無地の豆葉ならそうとう濃い肥料でも構いません。

どんどん施肥して太らせましょう!

家内がインテリア兼消臭剤として使用していた竹炭・・・。

P5250004

お役御免という事でもらいうけました。
実は以前から狙っていたのですが・・・。

P5250005

竹なんで空洞です。

20センチくらいの長さがあるんで、小分けに切断すれば、風蘭の植え替え(芯)に使えるのではと考えていました。

以前、秋田のG氏のブログでも同じような方法で植えているのを拝見しましたが、
確か割れた竹炭に根をまたがすだけで苔は撒いてなかったように記憶します。

P5250009

今回は竹炭に跨がせて、後は周りをミズゴケで撒いてみます。
まあ実生木なんで・・・。

でも今回はあえて乾燥が早い国産水苔を使ってみました。

P5250013

お~風蘭が喜んでいるのが表情で判ります!

P5250010

調子に乗ってどんどん植え替えてみました。

これなら夏場の蒸れは影響ないと思います。

写真上の縞の木は「曼珠沙華」のセルフから偶然1本だけ出来た縞木です。

もう10年近く鉢作りしていますので、ある程度は渇きにも耐えてくれます。

1~2年の実生苗には辛いかもしれませんので、試される方はそのあたりを考慮してくださいね!

ちなみに・・・ブログに何回か書きましたが、こういった容姿では本花咲きません。

奄美の縞として楽しむか実生に使って縞の曼珠沙華を目指すか・・・といったところです。

ちょうど割れそうな子があったので久しぶりに割ってUPしておきます。

興味のある方はどうぞ!



真冬2月にブローカーの方が「韓国帰り」に立ち寄ったことがありました。
仕入れたばかりの韓国実生品をいくつか拝見しましたが、全部の木が元気いっぱいに動いていました。

韓国では真冬でもガンガンと加温して作っているらしいのですが、
流石にそれをそのまま販売するとなると買う側も気を付けなくてなりません。

同じ条件で作れるのなら良いでしょうが、急な環境変化に対応できない場合もあります。

当地は温暖な地域ですが、それでも4月に入らなければ、木は動き出しません。

実生苗を購入する場合は、できるだけ春以降、それもちゃんと動いている木を選びましょう!!!

当園では何作した木かということを、出来る限りお伝えするようにしていますが、
ボトル出し直後の苗は「馴化」していない場合もあるので、最低でも半作してある苗が安全だと思います。

できれば、1作してあればベストです。

1作してあるということは、春にボトル出しして、夏を乗り切り、更に冬を経験している訳ですので、
ここまで来た苗は基本的には作れます。

本当に弱い苗は夏場を乗り切れずに枯れますから、そのあたりも目安になります。

ですから、他の業者さんなどで実生苗を購入する場合は「鉢作りの経過年数」を聞いてみるのは良いことと思います。

後・・・実生苗は徐々に変化していきます。

半作や1作程度では木が固まっていません。まだまだこれから変化が見られます。

ですので、半作や1作の苗を購入された場合は「5年は辛抱」してください。
とはいえまあ目安は初花ですかね・・・。

その辺りまでくれば、芸なり容姿なりはほぼそれで決まりと思います。

既存品種のセルフなどは、本性品と区別がつかなくなるには、更に5年の年月が必要になります。
10年作り込めば、ほぼ本性品と区別がつかなくなります。

そんな訳で実生品と付き合うには気の長い方がよろしいという結論に至ります。





まずは下をご覧ください。

1回目培地 900CC当たり0.9グラム

2回目培地 1000CC当たり1.5グラム

3回目培地 1100CC当たり2.25グラム

4回目培地 1100CC当たり3.5グラム

これなんだと思いますか?

無菌培養に使用する寒天培地を作るときの肥料レシピです。

鉢作りの際に通常施肥する肥料の希釈はだいたい1000倍です。

富貴蘭の栽培にはもっと薄めて使う方も多いと思います。

ですからそういった方がこの量を見たら驚くと思います。

ちなみにグラム表示の肥料はハイポネクスの粉末肥料です。

実生の場合、種の播種から移植培養の間、これだけの高濃度の肥料によって苗は作られます。
(もちろんこれは当園の例ですので、すべての実生がそうだというわけではありません。)

ですから実生苗を作る場合、鉢上げしたとたんに養分が与えられないとなると具合が悪いわけです。

丈夫な苗ならそれでも持ちますが、なかなか成長は遅くなるようです。

ですから、木に最初の花が着くころまではある程度の施肥が必要になります。

P5140006

上の木は派手柄の「覚王山」です。

こういった木は一般的には「作れない・・・」という事で嫌われてしまいます。

こういう派手な木を見事に作り上げる方は施肥を欠かさないというポイントがあります。

当園でお勧めしているのが、成長期に1週間に1回の施肥です。

ハイポの液肥でもなんでも構いません。
施肥の際は1000倍希釈で結構です。
500倍程度でも全然かまいません。

もちろん夏場と冬場は控えます。

毎週せっせと施肥した肥料分は苔の中に蓄積されています。
この状態が無菌培養時、根が高濃度の培地に浸っている環境と似てきます。

言うのは簡単ですが週1というのは案外大変です。
でもこれが出来ると派手柄の実生苗は全く怖くなくなります。

後は水やりの記事にも書きましたが「霧吹き」ができればベストです。

この記事をご覧になって「派手柄挑戦してみたい!!!」とお考えであれば、
いつでもご一報ください。

挑戦し甲斐のある派手柄(笑)を選別して安価でご提供させていただきます。

それでは、今日のアドバイスは以上です。






風蘭栽培に使う「鉢」については人それぞれのこだわりを感じるところです。

人によってはプラ鉢が一番という方、もちろん素焼き鉢と言われる方、
汚れが目立つので素焼きは嫌いだと言われて楽鉢で揃える方・・・。

それぞれ試行錯誤されたうえで納得してお使いになっているようなので、
それで上手く作れるのであれば、それが一番なのです。

いちおう当園ではすべて素焼き鉢にて作り込んでいます。

以前にも書きましたが、「唐錦」などを上手く作れない方に素焼きのラッパ鉢を勧めたら、
とても上手に作れるようになったと喜ばれました。

素焼きのラッパ鉢の良さを痛感するのが夏場でしょうか。
蒸れが心配な時期ですが、夕刻に水やりしたものが翌朝にはよく乾いてくれています。

ラッパ鉢もいろいろ種類があるようですが、単価が高いものもあるようで、
全てをそれで揃えるとなると案外財布が痛みます。

大事に作りたい品種だけを植え込めばよろしいかと思います。

通常の素焼き鉢の場合ですが、あまり小さいなサイズですと乾燥しすぎる場合が多いようです。
実生苗の場合は冬場の管理などで注意が必要です。

当園ではボトル出し直後の苗を3.5寸サイズの素焼き鉢に
4芽~5芽ほどの苗を寄せ植えにしてあります。
概ね2年間はそのままの状態で作り込みます。

時々、なんで寄せ植えなんだと質問される方もおりますが、
実生の幼苗を作り込む場合は、寄せ植えをして苗同士成長を競わせると、
なかなか良くできる場合が多いようです。

ボトル苗などを購入される場合があるようでしたら、是非とも参考になさってください。




↑このページのトップヘ