ヤフーオークションへの出品
久しぶりにヤフオクへも出品してみます。
多重交配について【解説】
現在出品中の「緑宝の縞」について何件か問い合わせが来ています。
ヤフオク上のご質問に関しては回答済みですが、
私の回答をご覧の方が「多重交配」についての質問をされました。
私としては簡単に書いてしまいましたが、なじみのない方には?かと思います。
ブログにも書いた覚えがありますが、もう一度おさらいしておきます。
まずは・・・。
交配により豆葉の縞を作ってやろうと考えます。
当然ですが、豆葉品種と縞品種を交配します。
例えば、玉金剛の白縞を狙って、「玉金剛」*「織姫」としておきましょう。
この交配で出来た木は99%全くの青長葉のフウランです。
織姫柄は出ずに豆葉形状にさえなりません。
これを辛抱して作り込んで花芽を付けてセルフ実生します。
ここまで来ると運がいい場合「玉金剛の白縞」ができます。
運がいいと書いたのは、それほどうまくは事は運ばないからです。
最初の交配木を100本単位で作り込んで種木に使用しても
そこから玉金剛の白縞を産む種木になるのは数本です。
それも上手く豆葉の縞になったとしても、
量ができることは無く、僅か数本しか取れません。
うまくプロトコームが取れればそこからは増殖が可能ですが、
プロトコームの増殖は実生よりも時間と手間がかかります。
それでも種木として数本でも確保できれば大成功です。
ほぼほぼ空振りに終わることがほとんどです。
空振りに終わった木は花時期に「フウラン」として花市場あたりへ直行です。
こういったことを繰り返してきて結果が出ないことに
ほとほと疲れてしまった頃に半ばやけになって
そのF1種木に他の縞品種を交配させてみました。
まあ、なんの縞でも豆葉に出てくれればそれでいいと思いましたので、
縞品種の特定が出来なくなっても仕方ないと考えました。
ただ、それによって縞木には近づいても豆葉の形状からは遠のくことが考えられます。
(交配させて出来た幼苗根は、また花芽が出るまで作り込みます。)
確かに豆葉が出来る数は激減するのですが、
面白い縞が出てくるようにもなってきます。
こうして何回にも交配させて来たものを当園では多重交配させてあると表現しています。
金牡丹交配なんかは何重にも金牡丹を入れてありますが、
いまのところ確実な金牡丹芸になった木は出来ていません。
それでも今年鉢上げした「牡丹錦と金牡丹白縞」の交配種は
なかなかよく出来た特殊な芸になっています。
秋の通販用に残してあるので、またUPします。
簡単ですが、多重交配について書いておきました。
ご質問等ありますれば、お気軽にご一報くださいね。
ヤフオク上のご質問に関しては回答済みですが、
私の回答をご覧の方が「多重交配」についての質問をされました。
私としては簡単に書いてしまいましたが、なじみのない方には?かと思います。
ブログにも書いた覚えがありますが、もう一度おさらいしておきます。
まずは・・・。
交配により豆葉の縞を作ってやろうと考えます。
当然ですが、豆葉品種と縞品種を交配します。
例えば、玉金剛の白縞を狙って、「玉金剛」*「織姫」としておきましょう。
この交配で出来た木は99%全くの青長葉のフウランです。
織姫柄は出ずに豆葉形状にさえなりません。
これを辛抱して作り込んで花芽を付けてセルフ実生します。
ここまで来ると運がいい場合「玉金剛の白縞」ができます。
運がいいと書いたのは、それほどうまくは事は運ばないからです。
最初の交配木を100本単位で作り込んで種木に使用しても
そこから玉金剛の白縞を産む種木になるのは数本です。
それも上手く豆葉の縞になったとしても、
量ができることは無く、僅か数本しか取れません。
うまくプロトコームが取れればそこからは増殖が可能ですが、
プロトコームの増殖は実生よりも時間と手間がかかります。
それでも種木として数本でも確保できれば大成功です。
ほぼほぼ空振りに終わることがほとんどです。
空振りに終わった木は花時期に「フウラン」として花市場あたりへ直行です。
こういったことを繰り返してきて結果が出ないことに
ほとほと疲れてしまった頃に半ばやけになって
そのF1種木に他の縞品種を交配させてみました。
まあ、なんの縞でも豆葉に出てくれればそれでいいと思いましたので、
縞品種の特定が出来なくなっても仕方ないと考えました。
ただ、それによって縞木には近づいても豆葉の形状からは遠のくことが考えられます。
(交配させて出来た幼苗根は、また花芽が出るまで作り込みます。)
確かに豆葉が出来る数は激減するのですが、
面白い縞が出てくるようにもなってきます。
こうして何回にも交配させて来たものを当園では多重交配させてあると表現しています。
金牡丹交配なんかは何重にも金牡丹を入れてありますが、
いまのところ確実な金牡丹芸になった木は出来ていません。
それでも今年鉢上げした「牡丹錦と金牡丹白縞」の交配種は
なかなかよく出来た特殊な芸になっています。
秋の通販用に残してあるので、またUPします。
簡単ですが、多重交配について書いておきました。
ご質問等ありますれば、お気軽にご一報くださいね。
緑宝の縞
朱天王*曼珠沙華のF2 花つき。

季節外れの花芽が上がってきましたので、植え替えてみました。
曼珠沙華の三蝶咲となっていますが・・・
実はコレ・・・「朱天王」と「曼珠沙華」の交配種なのです。
「朱天王」が母親でその花へ「曼珠沙華」の花粉を入れ込んだ交配でした。
何故そんなことを・・・というと、「花魁」や「紅簪」の実生に上手く角が出なかったからです。
「曼珠沙華」のセルフは本ちゃん花が咲く確率は高くはないものの、
咲けば綺麗な三蝶咲になってくれます。
なので紅花の遺伝子を入れ込んで紅花の三蝶咲がシッカリできるようにと目論んだ訳ですが、
交配後の子供は全て白花の普通花でした。
これはF2まで来ていますが、やっと三蝶咲になってくれそうです。
ただ、蕾はどう見ても紅華ではなさそうですね・・・。

なんか緑花でも咲きそうな色ですが・・・。
まだ何本も花待ちの木が残っているので、中にはいい花が出るかもしれません。
辛抱強く待ってみます。
さて、この初花の木はヤフオク出品しておきます。
終了は15日(日)の予定ですので花は進むと思いますが、
よろしくお願いいたします。