はじめまして。
実生富貴蘭の専門園「駿河待庵」の園主・曽根と申します。
当ブログでは当園で作出されたオリジナル品種の紹介などを行っています。
お気軽にお立ち寄りください。
さて、唐突ですが当園の販売品種2本をご覧ください。
向かって右側の大きな木は「卑弥呼」の本性品の割子です。
その隣、小さな木は「卑弥呼」の実生交配種です。
この2本が同価格で並んでいたとしたら、どちらを購入しますか?
もちろん本性品ですよね!
何の説明もなければ、私も当然本性品を手に取るでしょう。
写真のような実生のちっさな苗は10年たっても本性品には追いつくことができません。
ただ、この2本の違いがこんなだったらどうでしょうか?
本性品の卑弥呼から偶然縞が出る確率・・・100,000分の1(実際はもっと低いはずですが)
縞品種との交配種の卑弥呼から縞が出る確率・・・100分の1(実際はもっと高いと思います。)
こう説明されると断然実生品が面白く見えてきます!
上の例で出した卑弥呼はほんの一例ですが、縞が出るように縞品種と卑弥呼を交配させて作出されているからこそ可能性が高く出るわけです。
その作出には10年の年月がかかっていますので、そう簡単には真似が出来ません。
掛けた年月だけ面白い苗が出来る確率が高くなってくるというわけです。
富貴蘭の楽しみの一つには作り込むことによって「変化」が出てくることがあります。
実生交配種にはその変化が劇的に起こるので楽しみがより深くなるのです。
そんな深みにはまり方はどうぞ当ブログの深部へお進みください。
話変わって・・・上の苗はもっか培養中の苗ではありますが、品種は「花纏の白縞(ルビー根)」です。
恐らく今の時点では誰も目にしたことが無い品種かもしれません。
実生は不可能な「花纏」のそれも白縞ルビー根の木が存在するというのが、当園の深みの一端です。
何故可能なのか???
そのあたりの情報は徐々に掲載していくつもりです。
当園では、こんな具合に毎年様々な新品種を世に送り出しています。
そして、その情報発信の大本がこのブログになっています。
少しでも実生富貴蘭に興味を持たれた方は当ブログへお立ち寄りくださいませ。
掲載した記事や品種など、なんなりとお気軽に照会いただければ嬉しく思います。
さて、私どもが作り出す実生品ですが、その作りには少しだけコツが必要です。
既存の富貴蘭よりも幾分かデリケートだということが事実あります。
そのコツが理解できていないと「実生品をダメにした」という声につながります。
ですので、そんな実生品に対しては、とにかく作りが不安という方も少なくありません。
そんな方には丁寧に作り方もアドバイスさせていただきます。
当ブログでも作り方などを掲載しておりますので、どうか参考になさってみてください。
もし、試しに実生品を作ってみたいと思われるようでしたら、ご一報ください。
当園で面白い変化の出てきそうな実生苗を無料にて進呈させていただきます。
直ぐに作りだせるように素焼きのラッパ鉢と共に梱包して発送させていただきます。
※ 当園の実生苗のお買い上げ経験の無い方、
もしくは以前お買い上げいただいたけれど、枯死させてしまった方、限定とさせていただきます。
※ おひとり様1回、苗1本限り。
※ 品種は豆葉と縞木との交配品種ですが、選定はこちらにお任せ願います。
※ 数には限りがございますので、限定数終わりましたら無料進呈は終わりとさせていただきます。
(ちなみに今回例に出した卑弥呼交配は別途販売させていただきます。)
いい勉強になるようになるべく鉢上げ1年未満の苗を選別します。
もしよろしかったら、その苗をじっくり作り込んでみてください。
2年、3年と作り込むうちに既存風蘭にはない実生品の変化に驚かれると思います。
4年、5年と作り込んで花が咲くころには、実生品の扱いにも慣れているころかと思います。
そうして実生品の作りに自信がついてから豆葉の縞品種などでも手に取られてみたらよろしいかと思います。
冷やかしに当園にお越しいただいて見学されるのも一向に構いません。
ご予約いただければ、できるだけご都合に合わせますので、いつでもお気軽にお声掛けください。
このブログがあなた様の富貴蘭栽培の引き出しの一部になれたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
【実生苗無料進呈のご希望について】
トップページのメールアドレス宛に「無料実生苗希望」とタイトルを付けて、
お名前、ご住所、電話番号、配達希望時間など記載の上メール送付してください。
荷造り発送には少しお時間いただくかもしれませんので、日どりの指定はご遠慮ください。
駿河待庵 曽根
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