芳香風蘭無限彩Ⅲ

実生・富貴蘭の専門園 「駿河待庵」 のブログです。 

通販用のサイトは http://surugataian.ocnk.net/ となります。

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ヤフーオークション出品中の商品はこちらへ!
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最近は本当に良質の水苔が少なくなりましたが、まだまだ探すと良い品が手に入るようです。

当園ではもっぱらニュージーランド産の水苔を使用しています。

実生風蘭には保水力が高い水苔の使用をお勧めします。

国産も何回か使いましたが渇きが早いので油断するとカラカラに乾いていたりします。

その点ニュージーランド産は保水力が高く水やり後ある程度安心していられます。

たっぷり水をあげて2,3日家を空けるといったことも可能かと思います。

風蘭の苔の撒き方はそれぞれ個性が出るところですが、
実生品の場合は中に空洞を作らなくても構いません。

それで表面がカラカラになっても中の水苔が水分を補ってくれる場合がありますので、
冬場の管理などには都合がよい場合が多いです。

過去の記事で「テレポスト」などのコンポストを使った例を紹介しましたが、
興味があるようでしたら、そのあたりも参照してださい。

驚くべきことに春出しの苗にその年の秋に花が咲いた例が何例もあります。
実生のサイクルを縮めたい場合には、とても使えるアイテムになります。

余談ですが、私の知り合いに国産の山取水苔をオークション出品している方がいます。

ヤフオクIDは「ra12ta19」という方です。

今年は既に終了してしまったかもしれませんが、この方の水苔はお勧めです。

私も何回か使いましたが、フウランが喜ぶのが判ります。

彼曰く「天然だからミネラル豊富」ということらしいですが、確かにそうかもしれません。

輸入品は消毒してあるみたいですからね・・・。

ただやはり国産山取となると水の渇きはすこぶる早いです。

常に作場に目を配れるようでしたら、こういった苔を使うのもとても良いことと思います。

何故なら乾いて水やり乾いて水やり・・・・この繰り返しの間隔が短くなるからです。
そのことで風蘭は最高に良く作れるようになります。

ですから、作場の風通しというのも重要なポイントになる訳ですが、
幸い当地は知る人ぞ知る強風地域ですので、地の利は効いているようです。

水やりのポイントでは無いですが、風の通りの悪い作場では、扇風機などで
空気の流れを人工的に作り出す工夫も必要になると思います。

余談も入りましたが、書きながら気が付いたので紹介させていただきました。

実生フウランの栽培にとって「水やり」ほど大切な管理はありません。
これですべての良し悪しが決まります。

一番よろしくないのが、他の人が「週に何回だからわたしも・・・」というパターンです。

それぞれ作場の環境は全く違いますから、どんなに巧みな方がそう言われても、
あなたの棚にそれが当てはまるとは限りません。

基本は乾いたらやる・・・ということでいいと思います。

真夏と真冬は少なめに。
成長期にはたっぷりと・・・!!!
水圧を下げてじっくり苔を濡らしてください。

実生のフウランは種まきから鉢上げされるまでの間(通常約1年半)ずっと寒天培地に根を沈めています。

つまり水が切れるということを経験していないわけです。

風蘭栽培に置いては「水を切る」ことを声高に言われる方も少なくないですが、
実生フウランの場合は完全に水を切ると具合が悪い場合が出てきます。

特に冬場の管理で迷いが出る方が多いようです。

当園では比較的温暖な土地(静岡県中部)に棚を構えていますので、作りやすい環境ではあります。

冬場の最低気温は低くても-4度程度です。
まあ十分の凍りつく気温ではあります。

それでも乾いたら普通に水やりします。

当園はアルミ温室1棟、ビニール温室1棟での管理ですが、最近は油代もばかにならないので作場は無加温です。

水やりした翌日に氷点下という日も何度もありますが、それでどうこうなるということはありません。

むしろカラカラになるまで乾燥させてしまう事の方がリスクが高くなります。

私がお客様にお勧めしているのが「霧吹き」です。

例えばコレ ↓ ↓ ↓

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昨年の春出しの苗ですが、冬に至るまでに葉が開きませんでした。
何かしら機嫌を損ねたと思われますが、こういった苗は冬どう管理するのかという不安が出ます。

こういった苗は水を切ったら春を待てません。
ようやくポカポカしてきた頃に気が付くと葉がポロポロ・・・

そうならないためには霧吹きが最適です。

毎朝、そこそこの量で構わないのでせっせと霧吹きを行います。

それさえあれば水やりは無くてもOKです。

成長期には水やり+霧吹きしてあげると木は最高に喜びます。

やられたことが無い方は是非とも試しにやってみてください。

お勤めのある方は毎日というのが大変かもしれませんが、やるだけの価値はあります。

さて、そうこう手を掛けてあげてるうちに最初不安定な実生苗も鉢に馴染んできます。

鉢作りに馴染んだら水やり後に一旦は乾かしてあげます。

蘭の類は全てそうでしょうが、一旦乾くという過程が案外重要になってきます。

乾いて水やり乾いて水やり・・・という事です。

このサイクルが短ければ風蘭はよく育ちます。

恐らく風が良く通る棚では成長期にたっぷり水やりしても翌日にはすっかり乾いていると思います。
そういった棚では毎日水やりもできますし、最短のサイクルになります。

つまるところ風蘭の名の通り「風通り」が良い場所が適しているということですね






「黒牡丹」セルフF2苗を3本ほどUPさせていただきます。

1本目はノーマルな苗。

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も少しべたべた~とくればいい感じですが、この辺りが精いっぱいか?
根は泥根です。
運が良ければ縞が出てきますので、気長に楽しめる1本です。

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もう1本は葉詰まりのずんぐり容姿が独特な個体!

付けも波型が少し混在しているので、何かの拍子に豆葉になりたかったのでは?と思わせる1本です。
やや紺性薄いので陽を採ったら晴ぜてきそうな感じもしますが、ここまでは暗めに作ってあります。

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もう1本も似たような苗ですが、上の苗より更に極小です。
墨ベタベタの豆葉になれば面白いな~と見ていますが、なんせ成長が遅すぎて。。。
実生に相当慣れた方でないと作り込めないかと思います、念のため。



今季最初のUP品は、すでにおなじみの「玉聖」です。

今年は満足な苗が出来ませんでしたので、昨年の残り物です。

1本目は青軸青根の黄虎タイプ。
しっかりしていますので作りやすいと思います。
後は縞が流れてくるのを待つばかり!!!

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2本目3本目は青のチョイ縞苗です。

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↑ は擦り斑のような白縞が入っています。
継続はどうかな~・・・。

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もう1本の ↑ 方が堅いと思います。
親の下葉と子には案外しっかり出ていますの、子の成長をじっくり待ってみる価値がありそうです。

いずれも通販サイトへのUPとなりますので、よろしくお願いいたします。

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万葉冠*金牡丹(白縞)のF2交配種です。

も少し墨が濃くのってくるといい雰囲気になるのですが、いまはまだこの程度の1作苗です。

作り込むと金牡丹の血・白縞が出てくる場合があるので、そのあたりを期待して作るのが楽しめます。

根はルビーでは無いですが、そこそこ綺麗に動くことがありますので、

作でいろいろ試してみるのが面白いかと思います。

当園の商品をご購入いただいた方にお願いいたします。

商品に対するレビュー・ご意見、ご感想などありましたら、お寄せ願います。

独自の栽培方法や富貴蘭と接するスタンスなどでも結構です。

ほかの趣味家の方々の参考になれば、当ブログにて掲載させていただきたいと思います。

もちろん掲載に際しまして個人情報の掲載は一切いたしません。

匿名にて内容のみ掲載させていただきます。

掲載させていただいたご意見を送っていただいた方には何かお礼を考えさせていただきます。

どうかご協力のほどよろしくお願いいたします。

【メールアドレス】
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ご意見ご感想は、上記メール宛てまたは当ブログサイドバー欄のメッセージ投稿欄でも構いません。

ちょっと実験的な企画です。

オリジナル品種の作出には10年が掛かると何回も書いてきました。

10年と一口に言っても気の長い仕事です。
オギャ~と生まれた子供が小学4年になるまでの年月ですから・・・。

ただ、それだけ時間を掛けた一仕事は面白いには面白いです。

ビジネスと考えると本当に辛いことが多いですが、楽しみでやるとしたらムチャクチャ楽しいと思います。
ただ、個人で一から培養を始めるとなると、技術的・資金的な面でもなかなか難しいものがあります。

そこで、考えたのが当園での代行です。

趣味家の方に限定します。

趣味家の方も利殖目当てにしないでください。
まず失敗します。

何故なら、今もくろんだ交配種が10年後に売れる保証は無いからです。
極端に言えば10年後に富貴蘭市場が残っているかどうかも判りません。

ただ趣味で楽しむ分には20年でも30年でも行けると思います。
自分だけの楽しみですから・・・。

交配種付はご自分でなさってください。

当園は種をいただいて播種から培養作業を代行します。
秋に播種したものを翌年から4回に分けて移植していきます。
順調にいけばそのまた次の年の春にボトル1本分をお渡しすることができます。

交配種F2を狙うのであれば、その苗を更に親木に成長させることになります。

成木になり花を付けて更に実生(F2)します。

上手くいけばそれがあなただけのオリジナル品種となります。

なぜ10年か?という部分を詳しく例に出して書いてみます。

例えば今年2015年に玉金剛と織姫の交配を狙ったとします。

A) 夏にどちらかを母体にして受粉させます。

B) 種が取れるのが秋です。

C) 秋に撒いた種は暮れごろにはプロトーム化します。

D) 年明け2016年~移植を開始します。移植回数は全4回となります。

E) 翌年、2017年の春には鉢上げできます。

F) 上手な方で2年、下手な方でも4年で花がきます。

G) まあ初花が2021年としておきます。ただしこの花は見送ります。いい種にならないからです。

H) 2022年、やっとこさF2目指してのセルフ種付です。

I) 2023年、移植作業

J) 2024年、ボトル出し!!!

まあ簡単に書くとこんな感じです。
上の例ではざっと9年ですかね・・・。

ただ、これはすごくうまくいってのスケジュールです。

この間には様々なハードルがあります。

例えば・・・

A・・・種が付くかどうかのハードル。
B・・・酷暑の夏を種が持ちこたえるかどうかのハードル。
C・・・種がプロトコーム化できるかどうかのハードル。
   当園では毎年3割程度は発芽せずに失敗で終わります。
D・・・コンタミ発生のリスクは常に付きまといます。
E・・・鉢上げ可能な苗となているかどうかのハードル。
F・・・何年たっても花が来ない木も出てきます。

F2狙いの段階でも上記と同等のリスクがあります。

そして何より落ち込むのが最後の最後で期待したものが出来ない場合です。

これを聞いたら腰がドン引けすると思いますが、正直に書きます。

当初の狙い通りに玉金剛の白縞が出来る可能性は1割以下です。

10年掛けてもただの玉金剛に戻ってしまうケースが90%以上だという事です。

ここに「実生は苦労の割には報われない」という定説が生まれる訳です。

それでも「夢を見たい!!!」とお考えの方は、私が協力者になります。

1種の播種から1ボトルお渡しまでの1サイクルを1万円でお受けいたします。

詳しい手はずなどご質問等ありましたらお気軽にメールしてください。

お電話だと出れないことが多くなりますので、メールの方がありがたいです。

今後1サイクルの培養過程など動画などもまじえてUPする予定ですので、お楽しみに!!!


さて、ボチボチと再開したいと思います。

今年は極端に不作の年となりました。
まあそんな年もあります。

それでも少しだけ面白い苗が出来ましたので、徐々に紹介させていただきます。

この春のボトル出し苗は、通常通り通販UPは秋からとなります。

1品種目は、、、

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吟風(縞)*卑弥呼のF2交配種です。
1本だけ縞が出ましたが、一早く売れてしまいました・・・。
柄は地味でしたが、良くなればどこぞの展示会にも出てくると思います。

残りは全て「青」ですが、後々縞が出てくる可能性はあると思いますので、
作り込むのが楽しみな1本になると思います。

2品種目は。。。

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以前にも掲載しました、「鶺鴒」と「大聖海」のF2交配種です。

鶺鴒の芸は出ませんが、奄美の豆葉+大聖海芸といった感じ!

半作すれば黄虎が派手になると思います。
後は縞がいつ出るかの問題ですが、確率的には半々でしょうか?
私もまだ判りませんので、ちょっと自分で作ってみたい気がしています。

もう一品種は、、、

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羅紗地の白虎芸です。

これまで羅紗地の縞は作りましたが、白虎は初めてかな?
個体差がありますが、これなんかはなかなか綺麗に出ています。

上記はいずれも店頭販売品となります。
秋からの通販用にも少し残しておきますので、通販ご利用の方は少しお待ちください。

随分と更新が止まってしまいました。
どうもすみません・・・。

一旦真冬並みの寒さに戻った辺りで体調を崩しました。
しばらく寝込みましたが、ようやく仕事に戻りました。

完全に作業が中断しましたので、ボトル出しも途中で止まったままです。

どうにか来週中には完了させたいと思います。

通販の方はGW明けごろからの再開となってしまいそうですが、
またよろしくお願いいたします。


急に2,3日寒い日が続きます。
今日の朝は外気温2度程度でしたので、
鉢上げ直後の苗はビックリしていることでしょう。

さて、本日はここまでのボトル出しの状況をさらっと記しておきます。

土佐緑*紅天狗(f2)

蟷螂*紅簪(f2)

豆葉の縞*紅簪(f2)

双華丸*土佐緑(f2)

双華丸*紅嚇殿(f2)

火影*朱天王(f2)

富嶽*濃色紅花(f2)

いずれも苗は少数ですので、ご希望あればお早目にお願いいたします。

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